支え合い、学び続ける「小中学校長会」

岐阜県小中学校長会  会長  上ヶ平 尚久

 

このたび岐阜県小中学校長会長の重責を担うことになりました。微力ですが精一杯務めさせていただきます。会員の皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

さて、現代は、少子高齢化や高度情報化、新たな感染症の出現、不安定な国際情勢や気候変動など、急速かつ複雑に変化しており、将来の予測は極めて困難な時代となっています。

そんな中、学校教育に求められていることは、「知識や技能」を身に付けることはもちろん、「変化に対応する力」を育てることだと考えます。「思考力・判断力・表現力」「主体性」「コミュニケーション能力」を育てることであったりするのでしょう。何より、現実を受け止め、課題を見出し、その課題を解決するために新たに学ぼうと努力する「学び続ける力」を育てることなのだと思います。

そして、それは指導する教師にも必要な力です。

私が教師として心の支えにしている言葉があります。それは「伸びようという気持ちをもたない人は、子どもとは無縁の人です」というものです。生涯一教師を貫いた大村はま先生の言葉です。この言葉の意味を説明した部分を要約すると、次のようになります。

  • 私たち教師は、一人前の教師としての職業技術を十分に練るために、研修や研究会に参加するが、もう一つ、大切な意味がある。
  • 子どもは、高いものにあこがれ、自分をそこまで成長させよう、前進させようとひたむきに願い、切ないほどの伸びたい気持ちをもっている。教師は、研究や研修を通してこそ、子どもの願いや気持ちに共感していける。学ぶことの苦しみ、そして少しの喜びを、子どもと同じように感じられるようになることが、研修や研究会に参加することのもう一つの意味である。
  • 年齢的には若くても、伸びようという気持ちをもたない人は、子どもとは無縁の人だ。

これを、毎年4月に職員に話しながら、自分自身も奮い立たせています。

不登校やいじめ、要支援児童生徒への対応、保護者や地域からのクレーム、教員の不祥事、働き方改革等の課題が山積しています。その改善や解決のために、学校は日々努力しています。校長も学び続けなければなりません。学び続けることで「子どもとは無縁の人」にならずにいられるのだと思います。

そんな「学び続ける校長」である会員の皆さんに少しでも寄与できるよう、小中学校長会では、様々な取組を行い、小中学校長会のホームページに掲載し、情報提供しています。

教育問題審議会においては、岐阜大学教職大学院との連携による「特別支援教育のマネジメントの在り方」や岐阜県弁護士会との連携による「スクールロイヤーの活用」について研究し、その答申内容を掲載しています。広報委員会では、校長先生方の教育実践や校長講話、各市町村教育長様からの寄稿等を掲載した「校長会広報」を年間7回発行しております。出版事業委員会では、「夏の友」等の出版物の「活用の手引き」や小中学校長会主催の各種コンクールの紹介・結果も掲載しています。

会員の皆様には、これらの資料をぜひ有効に活用していただき、ご自身の学校経営に積極的に生かしていただけると幸いです。

小中学校長会は、小学校長会・中学校長会のように全国とのつながりはありませんが、県内の行政や各種関係団体に校長や現場の声を伝える役割のほか、岐阜県小中学校の校長同士が支え合い、学び続けることができるよう努めてまいります。