校長のリーダーシップを磨く

岐阜県小学校長会

会長 河井 洋子

この度、会長という重責を担うこととなりました。微力ではございますが、精一杯務めさせていただきます。ご支援をよろしくお願いいたします。

さて、本年度、小学校学習指導要領が全面実施となりました。子どもたちに培う資質・能力を明確にし、家庭や地域と連携して、社会に開かれた教育課程の実現と検証、より効果的なカリキュラム・マネジメントの確立が求められています。

また、「公立学校の教師の勤務時間の上限に関するガイドライン」が示され、市町村教育委員会が指針を策定しました。さらに、新型コロナウイルスの対応など、令和の新しい時代とともに、私たち校長への期待は大きく、その責任の重さを感じます。

昨年度、中学生の自死、教員の不祥事など、予期しない事が多々ありました。私たち校長は、これらの事実に真摯に向き合い、校長として、自校の学校経営を見直すとともに、教職員の資質向上に努めなければなりません。

このような中、岐阜県小学校長会は、本年度から新たな研究主題「確かな学力と豊かな心 健やかな体を育み ともに生きる社会を創る児童の育成」のもと、新しい研究組織で取り組みを始めます。校長がリーダーシップを発揮しながら力強く学校経営を行っていくために必要な具体的な方策などを討議することで、校長としてのリーダーシップを磨きます。令和5年度に東海・北陸研究協議会岐阜大会が予定され、校長のリーダーシップの在り方を岐阜県から発信する絶好の機会を得ます。どうか力強い歩みとなるようご協力をお願いいたします。

1.「動かない危機管理マニュアル」から「機能する危機管理マニュアル」へ

校内で「心のアンケート情報共有」を実施しました。いじめ事案対応フローのスタートに位置付いています。いじめアンケートに記された内容を複数の目で見て、いじめやいじめの芽となりうるもの、気になる児童を抽出し、アンケートの現物を持参して情報共有を図ります。初回、アンケートの現物を持参していない学年主任が数名いました。校長は、「マニュアルがある」「教職員に伝えた」で安心することなく、機能しているかを常に検証する必要があることを実感しました。

2.「ブラックイメージの職場」から「働きがいのある 夢のある職場」へ

本校の65歳再任用の教員が、「来年度も担任として働きたい」と講師を希望しました。「やっぱり、私は、子どもたちを教え、子どもと学ぶ、そんな生き方が好きです。」と言われます。頭が下がります。

自分の職業にやりがいと誇りをもつことは、キャリア教育の基本です。やらされ感をもち、自らにブラックイメージのレッテルを貼ることなく、65歳の先生のように「続けたいと思える」そんな働きがいのある職業であることを誇りたい。一方で、校長は、管理職として職場環境の改善に努めなければなりません。

3.「校長が決める」時代から「校長が責任をとる」時代へ

校長のリーダーシップとは、「ビジョンを明確に説明すること」「個々の力を引き出し伸ばすこと」「個々の力を束ねて学校力とすること」(全国連合小学校長会 喜名朝博会長)です。校長は、示したビジョンに対する結果や与えられている権限に対して責任をとらなければなりません。

このため、私たち校長は、自らリーダーシップを磨くとともに、校長会という組織の中で互いに情報を交流し合い、自己の学校経営を振り返り、責任ある管理職としての資質を磨く必要があります。校長会としての組織力を最大限に生かし、行政機関などに対しても意見を述べることが求められてくるでしょう。岐阜県小学校長会は、ともに磨き合う校長会、教育の本質を見極め、変わりゆく時代の変化に柔軟に対応できる校長会でありたいと願っています。